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※この記事では6.0までのメインストーリーに関するネタバレを含みます。

アゼムとは

古代の十四人委員会の「第十四の座」を指す名称であり、その座を継いだものに名乗ることを許される名前です。

物語の時系列で語られる古代では、先代のアゼムとしてヴェーネスが座についていたとされているが、ここでのアゼムとはヴェーネスから座を継ぎ、終末の災厄前後でアゼムと呼ばれていた当代のことを指します。

これまでのストーリーでは姿形の明確な描写はなく、カットシーンなどにも登場はしません。エメトセルクなど古代人との会話の中では度々登場するのみとなっています。

また、座の名前とは別に古代人にも名前があるが、アゼムの名前については今のところ判明していません。

ハイデリンにより世界が14の鏡像世界に分かたれた後、古代人の魂は14に分かれ、アゼムの魂も同様に各鏡像世界に分割されます。そのうち原初世界でアゼムの魂を継ぐ者が主人公であるプレイヤーです。ほかの世界にもアゼムの魂を継ぐ者はいるはずですが、今のところ判明しているのは第一世界のアルバートのみです。また、過去に起こった7度の霊災により7回の統合が行われていることから、すでに光の戦士には9/14のアゼムの魂が統合されていると考えられます。

十四人委員会を離脱

ヒュトロダエウス : ……前にも話したかもしれないけれど、 ゾディアーク召喚直前に、十四人委員会を抜けた人がいたんだ。
ヒュトロダエウス : その人の……第十四の座は、以来ずっと空席のまま。 離反した者のことを思い出す必要はないから、 記憶のクリスタルも存在していなかった。

再現されたアーモロートに住まうヒュトロダエウスの幻影のセリフです。

十四人委員会を離脱した理由については明らかになっていません。ゾディアーク召喚については古代人の間でも意見が分かれた部分でもあったようなので、アゼムはゾディアーク召喚に反対して抜けたものでは?と漆黒編当時は考えられていました。

ですが、暁月秘話の中でヒュトロダエウスのセリフに次のようなものがあります。

……アゼムは、キミたちを見捨てたわけじゃない。  
いつもみたいに、自分が心からよかったって思える道を探して、今でも抗っているんだと思うよ

エメトセルクもアゼムがもたらす未来には誰よりも期待していたはず、だそうなので、アゼムが十四人委員会を離脱したのは終末に抗うために何かを成そうとしていた、と考えてよさそうです。

ではなぜアゼムは十四人委員会を離脱したのか?
離脱後から終末の災厄の間、アゼムは何をしていたのか?
アゼムの座はなぜ空席のままなのか?

残る疑問については6.5時点のストーリー上では語られておらず、プレイヤー間では様々な考察がされています。

エメトセルクの恋人?

…普通にいたさ。
太古の昔、真なる世界に……家族も、友も、恋人だって。

漆黒編の5.0ストーリー後半あたり、暁一行ともなんとなく打ち解けてきたように思えてきたあたりで、エメトセルクが語った身の上話です。

ここだけ切り取ると「エメトセルクに恋人がいた?」と思わせられ、しかもこの前後で「主人公=アゼム」の匂わせ~確信のくだりがくるため、当時は エメトセルクの恋人=アゼム の構図を思い浮かべたプレイヤーは少なくなかったようです。

ですが、冒頭のセリフはそもそも古代人に関する一般的な話であり、のちのストーリーではエメトセルクだけがアゼムと親しかったわけではなく、ヒュトロダエウスも同じように親友として接していたことが語られています。この辺りは暁月編のストーリーで描かれており、アゼムとエメトセルクは親友だった、と捉えるのが自然です。

アゼムの性別

プレイヤーの性別によってアゼムを指す代名詞が変化する箇所があります。
プレイヤーキャラクターと同じ性別となるように変化します。

ヒュトロダエウス : そもそも第十四の座というのは、変わった役目を持っていてね。 世界の今を知り、解決すべき問題があれば、 拾い集めるのが仕事だったんだ。
ヒュトロダエウス : ゆえに(彼・彼女)は旅をして、実に多くの人と出会った……。
ヒュトロダエウス : そんな中で、いざ問題を見つけたときに、 委員会に持ち帰って……くれてもよかったんだけどねぇ。
ヒュトロダエウス : フフ……解決できる仲間を喚び寄せて、 自分たちで突撃しちゃうんだ、これが……。

アゼムのクリスタル

十四人委員会にはそれぞれの座に対応した「記憶のクリスタル」が存在します。

世界が14に分断された後、オリジナルのアシエンが記憶を寄せ集めて封印したものです。分断された後の世界で十四人委員会だった魂に古代の記憶を思い出させる、というのがクリスタルの用途でした。しかしクリスタルを作る際、すでにアゼムは十四人委員会を離脱していたため、アゼムの記憶のクリスタルは作られませんでした。

愛用の見聞録には以下のように記載があります。

離脱したアゼムについては知る必要がないと判断され、クリスタルも作られなかった。
しかし親友のエメトセルクには思うところがあったのだろう、密かにそれを用意して、 たったひとつでその人物を物語れる術を込めていたのだ。
それこそが、アゼム自身の創り上げた召喚術。
困難を前にしたとき、ともに解決する仲間を喚び寄せる魔法である。

記憶は込められていないものの、アゼムを象徴する魔法が込められたクリスタルがエメトセルクにより密かに作られており、6.5現在では光の戦士が所有しています。ダンジョンや討滅戦に挑む際、どこからともなく他の冒険者(プレイヤー)が現れますが、その原理を補完するものです。

ヒュトロダエウス : 離反した者のことを思い出す必要はないから、 記憶のクリスタルも存在していなかった。
ヒュトロダエウス : ……はずなんだけど。 「誰かさん」が、ここにこうして、 ひっそり封じ込めていたのさ。
ヒュトロダエウス : 忘れられた、その座の名前と…… たったひとつ、されどひとつで就いていた人物を物語れる、 あの人自身が生み出した術を。

アーゼマとアゼム

語源を同じくすると思われるアーゼマとアゼム。

アーゼマとはエオルゼア十二神の一柱であり、ハイデリンにより作られた星の機構です。エオルゼア十二神にはオリジナルとなった古代人がいたとされ、そのいずれの人物も古代の終末におけるヴェーネス派に属していました。

オシュオンであるデリックの回想によると、オリジナルのアーゼマについて以下のように語られています。

人民管理部の司法部門に在籍していた上級職員だ。
そのあたりは、審理の目がに相応しい経験と言えるだろう。
彼女は、アゼムの座の熱烈な支持者だった。
ヴェーネスや当代のアゼムに弟子入りしようと追いかけていたと、 聞いたことがある。

アーゼマはアゼムの座の人物に憧れを持っていたようで、それ以上の関係性はどうやらなさそうです。アーゼマという名前は十二神としての名なので、アゼムを支持していたことからつけられた名と考えられそうです。

ちなみに「人民管理部」とは漆黒編で訪れたアーモロートにある「人民管理局」を指しているようなので、もしかするとアーゼマのオリジナルが紛れているかもしれません。

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